日産デイズ:中古はなぜ安いの?他社ハイトワゴン比較で見えた真実

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日産デイズの中古車が安い理由を徹底解説!

新車価格とのギャップやリセールバリューの低さ、供給過多による相場下落などを明らかにし、スズキWagonRやダイハツムーヴとの価格比較から購入前チェックポイント、おすすめグレードまで網羅的に紹介。

さらに、ホンダN-WGNや三菱EKワゴンとの走行・安全性能比較や、整備履歴や内装劣化の見分け方、モデルチェンジ前後の中古相場動向も詳細に解説します。

日産デイズの中古価格が安い理由

新車価格とのギャップとリセールバリュー

日産デイズは燃費性能の向上や使い勝手の良さで注目される反面、新車時の価格設定が競合他社と比較して高めに設定されることがあります。

その結果、発売直後から中古市場に流通し始めた際には大幅な価格下落が生じやすく、数年落ちのモデルでは新車時価格と中古相場の差が顕著になります。

項目 新車価格(目安) 中古平均価格(3年落ち) 下落率(概算)
Sグレード 130万円 85万円 35%
Xグレード 145万円 95万円 34%

特に最廉価グレードでも装備が充実しており、相対的に価値低下が大きく感じられるため、中古相場が安く推移します。

中古市場での台数増加と供給過多

軽自動車市場全体の需要増加に伴い、日産デイズも多くのユーザーに支持され販売台数が伸びました。

しかし、その反動で一定の期間を過ぎると、一斉に下取り車・車検切れ車が中古市場へ流入し、供給過多状態を招いています。

その結果、売り手側が価格を下げてでも早期売却を図るケースが増え、中古価格が抑えられやすくなっています。

保証延長やメンテナンスコストの実情

日産デイズは新車購入時に保証が3年または走行距離60,000kmまで付帯しますが、中古車になるとほとんどの場合保証期間を過ぎています。

そのため、購買後に入るメンテナンス費用や故障リスクを考慮すると、維持コストを抑えるための価格調整が行われやすいです。

特にCVTやエアコンコンプレッサーといった軽自動車特有の故障リスク部品の修理・交換費用を懸念して、相場が低調に推移しています。

装備やデザイン面での評価ポイント

日産デイズは室内空間の広さや安全装備(エマージェンシーブレーキ、踏み間違い防止機能)が評価される一方で、内装材の質感やエクステリアデザインに対して価格に見合わないと感じるユーザーも少なくありません。

競合モデルと比較すると質感面での差を指摘されがちで、その分中古車価格にも反映されています。

他社ハイトワゴンとの価格比較

他社ハイトワゴンとの価格比較

image:ミニバンラボ|MINIVAN LAB

ここでは同クラスの代表的なハイトワゴン4車種と日産デイズの中古相場や維持費、性能面を比較し、そのコストパフォーマンスと特徴を明らかにします。

スズキ ワゴンRとの中古価格差

国内販売台数トップクラスのワゴンRと比べると、日産デイズはどの程度お得なのか、最新の中古相場データを基に検証します。

車種 平均中古価格(万円) 平均年式 平均走行距離(km)
日産デイズ 75 2016年式 45,000
スズキ ワゴンR 80 2016年式 47,000

上記データから、日産デイズはワゴンRより平均約5万円安いことがわかります。

需給バランスが崩れやすいデイズは台数が多く、相対的に価格が下がりやすい傾向があります。

ダイハツ ムーヴとの維持費比較

購入後のランニングコストは長期保有で大きな差となります。

自動車税や燃料費、保険料を年度ごとに比較してみましょう。

項目 日産デイズ(年間) ダイハツ ムーヴ(年間)
自動車税 10,800円 10,800円
燃料費(年間1万km、20km/L計算) 約69,000円 約65,000円
任意保険料 約60,000円 約62,000円
合計 約139,800円 約137,800円

年間の維持費差は約2,000円とほぼ同水準です。

燃費性能や保険料設定のわずかな違いが起因しています。

ホンダ N-WGNとの走行性能と装備比較

軽自動車の走行性能や快適装備は、日常の運転満足度に直結します。

以下の項目で比較検証します。

項目 日産デイズ ホンダ N-WGN
エンジン出力 52PS/6,400rpm 58PS/7,300rpm
WLTCモード燃費 20.0km/L 25.6km/L
主な装備 インテリジェントアラウンドビューモニター Honda SENSING全域

ホンダN-WGNは燃費性能と先進安全装備で優位ですが、デイズは車内の静粛性と視認性に強みがあります。

三菱 ekワゴンとの安全性能比較

最新モデルを中心に、衝突被害軽減ブレーキや車線逸脱警報など、安全装備の搭載状況を見てみましょう。

装備項目 日産デイズ 三菱 ekワゴン
衝突被害軽減ブレーキ 標準装備(インテリジェントFCW) 標準装備(FCM)
車線逸脱警報 標準装備 オプション設定
アダプティブクルーズコントロール 一部グレード装備 設定なし

ekワゴンは基本的な衝突被害軽減機能を備えていますが、車線逸脱警報とアダプティブクルーズが選択しやすいのはデイズの魅力です。

中古日 Nissanデイズ購入前に確認すべきポイント

中古日 Nissanデイズ購入前に確認すべきポイント

image:ミニバンラボ|MINIVAN LAB

実走行距離と整備履歴のチェック方法

実走行距離の確認

中古車選びでまず重視したいのは、実走行距離の信頼性です。

走行距離の水増しを防ぐためには、車検証に記載の距離と整備記録簿の距離を照合し、メーター改ざんの有無をチェックしましょう。

販売店でオイル交換や定期点検の履歴がディーラー記録と一致しているか確認すると安心です。

整備履歴の見方

整備記録簿がある場合は、定期点検の実施日・走行距離、および油脂類交換のタイミングをチェックします。

特にタイミングベルト交換やブレーキパッド交換など消耗部品の交換履歴が記録されていれば、今後のメンテナンス費用を抑えやすくなります。

記録簿が無い場合は、購入後すぐにディーラーでの点検を検討しましょう。

車体のサビや内装劣化の見分け方

外装のサビチェック

軽自動車は走行距離だけでなく使用環境も影響します。

下回りやドア下部のサビを重点的に確認しましょう。

ジャッキアップした状態でフェンダーの裏側を目視し、パテ補修や再塗装の有無もチェックしてください。

事故修復歴のある個体は、フレーム周りに歪みや塗装ムラが見られることがあります。

内装の劣化ポイント

使用感が出やすいハンドルやシートのヘタリ、シートベルトの擦り切れを確認します。

特に運転席は紫外線や汗による劣化が進みやすいため、皮革シートのひび割れやダッシュボードの割れ・色あせに注意しましょう。

また、エアコン吹出口にカビ臭や黒ずみがないかもチェックし、快適性を確保してください。

保証内容とアフターサービスの選び方

中古車購入時の保証プランは販売店により異なります。

長期保証やロードサービスの有無を比較し、費用対効果を見極めましょう。

保証範囲や免責事項を確認し、エンジン、ミッション、電装系など主要部品が対象かどうかを明確にしておくことが重要です。

保証プラン 保証期間 主な対象部品
スタンダードプラン 1年または1万km エンジン、ミッション
プレミアムプラン 2年または2万km 電装品、エアコン、足回り
パーフェクトプラン 3年または3万km すべての機関部品

また、販売店独自のアフターサービスとして、ロングライフワイパー交換無料オイル交換割引が付帯する場合があります。

購入前に見積もりとサービス内容を細かく比較し、総合的なコストを把握しましょう。

中古日産デイズのおすすめグレードと年式

中古日産デイズのおすすめグレードと年式

image:ミニバンラボ|MINIVAN LAB

日産デイズの中古車市場では、グレードや年式によって価格帯や装備内容に大きな差があります。

ここでは、コストパフォーマンスに優れた「Sグレード」、装備充実の「Xグレード以上」、そして初代・二代目モデルチェンジ前後の中古相場を比較し、最適な選び方をご紹介します。

Sグレードのコスパ評価

Sグレードはベーシック装備に徹しつつ、維持費を抑えたい方に最適です。

不要なオプションが少ない分、実購入価格が安くリセールバリューも安定傾向にあります。

年式 平均価格 走行距離 主な装備
2014~2015年式 約55万円 5万~7万km キーレスエントリー、ABS
2016~2017年式 約65万円 3万~5万km アイドリングストップ、エマージェンシーブレーキ
2018~2019年式 約75万円 2万~4万km VDC(横滑り防止)、プライバシーガラス

特に走行距離が3万km以下の個体は、次回車検までのメンテナンス費用が抑えられ、長期的なコストパフォーマンスに優れます。

Xグレード以上の装備差と価格動向

Xグレード以上になると、上位モデルならではの安全装備や快適装備が充実。

特にハイウェイスターはLEDヘッドライトやオートスライドドアなどが搭載され、実用性が大幅にアップします。

グレード 平均価格(年式2017~2019) 主な追加装備
X 約85万円 スマートキー、フルオートエアコン
ハイウェイスターX 約95万円 LEDヘッドライト、インテリジェントアラウンドビューモニター
ボレロ 約100万円 専用シート、専用内装パネル

上位グレードは購入価格が高いものの、安全性能や快適性を重視したい方にはおすすめです。

特に走行距離2万km以下の個体は、今後の維持費も比較的安定します。

モデルチェンジ前後の中古相場比較

初代(2013~2019年)と二代目(2019年~)で大きなデザイン・装備変更があり、中古相場にも開きが生まれています。

世代 年式 平均中古価格 特徴
初代 2013~2018年式 約60万円 ベーシックながら軽量ボディと低燃費が魅力
二代目 2019~2022年式 約90万円 自動運転技術「プロパイロット」搭載可能

二代目モデルは価格が上昇傾向にあるものの、最新の安全装備と快適装備を求めるなら検討に値します。

一方、予算を抑えたいなら初代後期モデル(2016~2018年式)がおすすめです。

まとめ

日産デイズが中古で安いのは、新車との価格差が大きくリセールバリューが低いことに加え、流通台数増加で需給が緩和されたためです。

保証延長やメンテナンスコストも他車と大差なく、装備やデザイン面の評価も上々。

スズキ ワゴンRやダイハツ ムーヴと比較しても維持費は手頃で、安全性能もホンダ N-WGNや三菱 ekワゴンと同等水準。

購入時は走行距離や整備履歴、グレードや年式をしっかり確認すれば、コストパフォーマンスに優れた一台が選べます。