似ているからこそぶつかった僕と彼女のはじまり

はじめまして!
『ENTP彼氏のためのENFP彼女のトリセツ』の運営者のトオル(ENTP)です。
このブログは、僕とENFPの彼女(ミユ)との日々を通して見えてきた「似ているからこそすれ違う」関係をどう整えていくか、その記録をまとめた場所です。
僕らはどちらも外向(E)で、人と関わることにエネルギーをもらうタイプです。
だからこそ、大学時代に出会った当初から一緒に過ごす時間はとても自然で、周囲からも「似た者同士でお似合いだね」と言われることが多かったです。
でも実際には、この「似ている」というポイントが、予想以上に摩擦を生んでいきました。
例えば、僕はENTPらしく思いついた瞬間に行動する派で、予定を即興で変えてしまうことがあります。
一方で彼女はENFPらしく感情の流れを大切にする派なので、「ちゃんと気持ちを共有してから変えてほしい」と感じやすいのです。
同じく「外向×直感(Ne)」コンビだから、アイデアや行動力は爆発的に広がるのに、そのスピード感の違いが“安心のズレ”につながることが何度もありました。
また、僕は「考えながら黙る」タイプですが、彼女は「沈黙=不安」と受け取りやすい性格でした。
MBTIの解釈で言えば、僕の思考優位(Ti)が働いて黙り込むのに対し、彼女は感情優位(Fi)で「気持ちが伝わってこない」と感じてしまうのです。
このように、MBTIで見える強みが、逆に衝突の種にもなっていました。
正直に言うと、当時の僕は「似てるんだから分かってくれるはず」と思い込んでいました。
でも実際には「似ているからこそ、同じ地雷を踏みやすい」関係だったんです。
だからこそ、「運用で整える」という考え方に出会うまで、僕らは何度も同じ場面でつまずいてきました。
ENTP彼氏として感じた摩擦と学び

僕がENTPとして彼女と付き合う中で一番強く感じたのは、「ロジックと勢いで突っ走る僕」と「感情の流れを重視する彼女」の間にあるギャップでした。
ENTPの僕は、とにかく直前の予定変更を平気でやってしまうんです。
たとえば、大学時代に「今日の夜は映画を観に行こう」と決めていたのに、急に友達から誘われて「やっぱり飲みに行ってくる!」と変更したことがありました。
僕の頭の中では「伝えればOK」「結果的に楽しければ問題ない」というENTP的な合理性が働いていました。
でも彼女からすると、「気持ちを軽んじられた」「置いてけぼりにされた」という感覚になってしまったんです。
MBTIでいうと、僕は外向直感(Ne)を軸に動いていて、「目の前の可能性を広げたい」と常に考えています。
一方、彼女は内向感情(Fi)が強いので、「自分の気持ちを大切に扱ってほしい」と思っています。
同じP型で柔軟なはずなのに、優先しているポイントがずれると、摩擦は避けられないということを何度も体験しました。
もう一つの典型的な摩擦は「沈黙」でした。
僕は思考優位(Ti)が出てくると、言葉を整理するために黙ることがあります。
でも彼女はその沈黙を「不機嫌」や「無視」と受け取りやすいんです。
このときの僕は「ただ考えてるだけなのに、なんで伝わらないんだろう」と思っていましたが、今振り返れば完全に自己中心的な解釈でした。
こうした摩擦を繰り返す中で僕が学んだのは、「相手も自分と同じフィルターで世界を見ているとは限らない」ということです。
ENTPとしての強みは発想力や柔軟さかもしれないけれど、それを押し付けると「理解されない人」にもなり得る。
むしろ、その強みをどう使うかによって、関係性は大きく変わるのだと気づき始めました。
「運用で整える」という発想に出会ったきっかけ

僕らの関係が変わり始めたのは、大学3年の頃でした。
当時はENTP×ENFPの組み合わせ特有の、似ているからこそ衝突する日々を繰り返していました。
「予定変更」「SNSの公開」「沈黙の解釈」…どれも大きな問題ではないはずなのに、小さな行き違いが積み重なってケンカに発展してしまうんです。
ある夏の日、海に行った帰りに撮った写真を、僕はいつもの調子で即SNSに投稿しようとしました。
その瞬間、彼女の表情が曇ったんです。
「ちょっと待って、タグ付け前に一言ほしい」
彼女のその声が、僕にとっての転機になりました。
僕にとっては「ただ楽しい思い出をシェアしたいだけ」でしたが、彼女にとっては「自分の気持ちや安全を確認する大事なプロセス」だったのです。
この出来事から、僕は「確認の一言があるだけで、不安は一気に減る」という事実に気づきました。
ENTPの僕は結果オーライを優先しがちですが、ENFPの彼女は「安心の前置き」があることで気持ちよく進める。
そこで僕らは「公開前に“OK?”」というシンプルなルールを作りました。
このルールは、思った以上に効果を発揮しました。
たった一言で、お互いの安心感が全く違うんです。
その後も、「予定変更の三段クッション」や「沈黙の合図カード」など、小さな合意文を増やしていきました。
振り返ると、このとき初めて僕は「相性は生まれつきの宿命じゃない」「運用で整えることができる」と実感しました。
ENTPの勢いとENFPの感受性をぶつけ合うのではなく、ルールとして短文化して共有することで、似ているからこその強みを発揮できる関係に変わっていったのです。
タグ付け・予定変更・沈黙…僕らが作った小さなルール

僕と彼女の間では、数え切れないほどの衝突やすれ違いがありました。
でも、そのたびに「合意文」という形でルールを短文化して残してきたんです。
これがENTP彼氏の僕にとっても、ENFP彼女にとっても、安心を保つ仕組みになっていきました。
たとえば、SNSの「タグ付け」問題。
ある日、海辺で撮った写真を僕が即座に公開しようとしたとき、彼女が不安そうに止めました。
そこで作った合意文はシンプルに「公開前に“OK?”/位置情報は消す」。
たったこれだけで「勝手に載せられるかも」という不安がなくなり、僕も「確認さえすれば安心」という基準を持てました。
次に、僕のENTPらしい直前の予定変更。
急に飲み会を追加して彼女を不安にさせてしまったときに作ったのが、「まず謝意→理由1行→A/B代替案+お詫びの小さな埋め合わせ」という三段クッションのルールです。
これは「柔軟さはそのままに、感情のケアを忘れない」という意味で、P型同士の僕らにちょうどよい折り合いになりました。
沈黙についても工夫しました。
ドライブ中に僕が黙り込むと、彼女は「不機嫌?」と不安になってしまう。
そこで「親指トントン=考え中/手のひら=一旦休憩」という沈黙の“安心合図カード”を導入しました。
このカードのおかげで、僕は考える時間を確保でき、彼女は「置いてけぼりじゃない」と分かる。
さらに、LINEの既読問題もありました。
既読スルーを誤解されないように、「平日20–22時は通知オフ可/緊急は“至急”タグ」というルールを決めました。
これもまた「自由」と「安心」の両立につながりました。
そして最も役立ったのが、感情的にぶつかった後の「48h仲直りプロトコル」です。
「10分休止→Iメッセージ→合意文更新→小さな埋め合わせ」という流れをテンプレ化することで、ケンカを“勝ち負け”で終わらせず、“再開できる関係性”に整えることができました。
こうした小さな合意文の積み重ねは、ENTP×ENFPカップル特有の「勢いと感情のぶつかり合い」を安全に整理していく装置のような役割を果たしました。
似ているからこそ衝突する僕らでも、短文化と可視化によって安心を回復できるというのは、大きな発見だったと思います。
失敗を記録し、改善ログに変えていく僕の習慣

僕はENTPらしく、発想力や即興力には自信がありました。
でも同時に、同じ失敗を繰り返しやすいという弱点も持っていたんです。
そのままでは彼女との関係は安定しないと気づき、僕は「改善ログ」という仕組みを取り入れました。
最初の頃は、衝突が起きるたびに「またやっちゃった…」と落ち込むだけでした。
でもあるとき、Web企画職で使っていたチェックリスト作成のスキルを応用してみようと思ったんです。
ケンカの原因を紙に書き出し、簡単に「失敗→修正→再発防止」という流れをまとめる。
これを僕は「改善ログ」と名付けました。
例えば、「予定変更で彼女が不安になった」というケースなら、
- 失敗:直前に飲み会を追加してしまった
- 修正:まず謝意を伝え、理由を一行で説明する
- 再発防止:「A/B代替案+埋め合わせ」のルールを追加
このように、一度の失敗を「改善ログ」に変えることで、次に同じ状況が来ても迷わなくなりました。
彼女にとっても、「もう二度と同じことをしない」と言葉で約束するより、実際にルールを更新して共有するほうが安心につながったようです。
ENTPの僕は、どうしても「次の新しいこと」に意識が向きがちです。
でも「改善ログ」を残す習慣をつけたことで、同じ失敗に時間を取られることが減り、むしろ新しい工夫にエネルギーを注げるようになりました。
失敗を繰り返さない工夫こそ、僕らの関係を続けるための最大の武器になったと実感しています。
このブログで大切にしている価値観と未来像

僕がこのブログを通して大切にしたいのは、「相性は生まれつきで固定されるものではない」という考え方です。
ENTP×ENFPという似た者同士の組み合わせは、確かに摩擦も多いです。
でも同時に、運用次第で驚くほど整えられる関係でもあると僕は信じています。
そのために僕が重視しているのは、次のような価値観です。
- 一文化:フレーズ化して合意文にすること
- 可視化:カードやチェックリストで見える形にすること
- タイムボックス:合図や時間制限を決めること
これらは僕自身が何度も失敗し、そのたびに「どうすれば再発しないか」を考えてきた中で見つけた軸です。
例えば「沈黙が不安になる」という問題も、親指トントン=考え中という合図を取り入れるだけで解消できました。
これはENTP的な発想の柔軟さと、ENFP的な安心の欲求を、ルール化という形でつなげた好例だと思っています。
僕が目指す未来像は、占いの相性表に「合う/合わない」と書かれている関係ではありません。
むしろ、二人で「取扱説明書(合意文)」を作り上げていく関係です。
そうすれば、「似ているからぶつかる」を「似ているから整えられる」へ転換できるからです。
ENTP彼氏としての僕の強みは、即興で動ける柔軟さにあります。
でもそれを彼女の安心感と両立させるには、言葉を短く、合図を共有し、改善ログを残すことが欠かせません。
このブログは、そのプロセスを仲間であるあなたと共有し、再現可能な形に残す場として続けています。
同じ立場のあなたへ伝えたいこと

もしあなたがENTPの彼氏で、僕と同じようにENFPの彼女や似たタイプの相手と付き合っているなら、きっと「勢いで動く自分」と「安心を求める相手」との間で、何度もすれ違いを経験してきたと思います。
僕自身も、何度も同じ衝突を繰り返し、そのたびに「伝えたはずなのに」「理解してくれていると思ったのに」と落ち込みました。
でも、今なら分かります。衝突の原因は「愛情の不足」ではなく「ルールの不足」だったということを。
このブログで紹介している「タグ付け前に“OK?”」「予定変更の三段クッション」「沈黙の合図カード」などのルールは、僕らの関係を整えるために作った小さな仕組みです。
それは決して特別なものではなく、あなたも今夜からすぐに試せるシンプルな言葉や動作ばかりです。
ENTPとしての僕は、どうしても「サプライズ=愛情」と考えがちで、「結果オーライ」で突っ走るクセがあります。
でも彼女にとっては、プロセスの安心が何より大事でした。
その安心を支えるのが「短文化した合意文」であり、「改善ログの習慣」だったんです。
だから僕は、あなたに伝えたい。
「似ているからこそ衝突する僕らでも、運用で整えれば、もっと楽に、もっと自由に一緒にいられる」ということを。
もしあなたも「また同じところでぶつかってしまった」と感じるなら、まずは一文から始めてみてください。
「公開前にOK?」「今から理由を言うね」「10分だけ休憩しよう」
合図は“ここまで”で十分です。
その一文が、僕らのように関係を再開できる未来をつくってくれると信じています。